この記事では、ニューヨークの人気観光スポットである “The Museum of Modern Art”（ニューヨーク近代美術館＝通称MoMA）について、アクセスやチケットの取り方などの基本的な事柄のほか、
- 持ち込めない物
- 混雑状況
- 入館したら最初にやること
- 必見作品10選とその展示場所
- レストラン
などを、MoMAの年間会員で実際に何度も足を運んでいる筆者が写真つきで詳しく解説していきます。
アクセスと基本情報
地図
MoMAはマンハッタン中心部、ミッドタウンの53rd St.（53ストリート）、5 Ave.（５番街）と6 Ave.（６番街）の間にあります。
最寄り駅は複数あり、便利な立地です。
- E, Mライン5 Av/53 St 駅（徒歩3分）
- Fライン 57 St 駅（徒歩4分）
- B, D, Eライン 7 Av 駅（徒歩5分）
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営業時間
開館時間は10:30～17:30（土曜日は～19:00）
サンクスギビングデーとクリスマスは休館です。
外観と入口
モダンなビルの１棟まるごとがMoMA。
一般会員とメンバー（年間会員）で列が分かれているので、黒い立て看板の表示を見て並びましょう。
持ち込めない物
入口で空港のようなセキュリティチェックを受けます。
美術品を守るため、館内に持ち込む物品については厳しいルールがあるので注意。
詳しくは公式サイトのVisitor Guidelines and policiesにまとめられていますが、多くの方に関係しそうなものをいくつかピックアップすると…
- 14 x 22 x 9” (36 x 59 x 23 cm) 以上の荷物
- スーツケース
- 飲食物（密封されているもの、子供用、医療目的のものを除く）
- アルコール飲料
- 長傘（傘立てに置くことは可）
- 自撮り棒、三脚、一脚、プロ用ビデオ機器
- ペット（リードつきの介助犬を除く）
は禁止されています。
また、11 × 17 × 5″ (28 × 43 × 13 cm) 以上の荷物はクロークに預ける必要があります。
子連れinfo
ベビーカーは持ち込みOK。エレベーター完備で快適に見て回れます。
混雑状況
MoMAはほぼ並ばずに入れることが多く、私はよく土日の昼間に訪れるのですが、いつも待ち時間なく入れて、中の混雑状況も問題なく快適です。
しかし、注意すべきタイミングもあります。
朝イチ
MoMAは開館と同時に訪問する旅行客が多く、10時半前後は長蛇の列ができることも。
昼～夕方は並ばずに入れることが多いので、訪問時間は午後がおすすめ。
UNIQLO Nights の日
毎月第１金曜日の夕方～は、ニューヨーク在住者なら無料で入館できるUNIQLO Nightsというイベントが行われています。そのため非常に混雑します。この制度を利用しない人は避けたほうが良いです。
METの休館日
メトロポリタン美術館の休館日はMoMAに人が流れてやや混雑します。
休館日
- MoMA：サンクスギビングデー、12/25
- メトロポリタン美術館：毎週水曜、サンクスギビングデー、12/25、1/1、5月最初の月曜日
サンクスギビング期間
11月下旬のサンクスギビング期間は、アメリカの多くの学校が休みになり、会社を休む人も多いです。
サンクスギビング当日はMoMAは休館ですが、その前日や翌日は非常に混雑します。
チケットと料金
入館料
2024年7月現在の入場料は下表のとおり。
| 大人（17～64歳） | $30 |
| シニア（65歳以上）※要ID | $22 |
| 障がいのある方 | $22（介助者は無料） |
| 学生 ※要ID | $17 |
| 子供（16歳以下） | 無料 |
オンライン購入の場合は上記料金より$2オフとなります。
また、NYC在住者はカルチャーパスやIDNYCのメンバーシップ特典、UNIQLO Nightsなどで無料入場することもできます。
チケットの買い方
オンラインでチケットを購入できるほか、チケットカウンターや自動券売機もあります。
チケットは事前予約がおすすめです。
公式サイトで買う（英語）
- 公式サイトの”Tickets”をクリック
- 日付と人数を選び、”Next”
- 連絡先と支払情報を入力し”Buy Tickets”
ツアーサイトで買う（日本語）
英語に不安がある場合は、代理店サイトを利用することで日本語で予約・購入・支払いができます。
海外オプショナルツアー専門サイトのKKdayは、
MoMAチケットの取り扱いあり◎
当日はメールで届くチケットを提示するだけで入場できます。
最初にやること
入館したらまず、電光掲示板をチェック。
このQRコードをスキャンすると、館内マップ（▶公式PDF）を見たり、オーディオガイドにアクセスしたり、Wi-Fi（メール登録で無料）につなげたりできます。
電池切れに備えて、モバイルバッテリーの持参もおすすめ。私はいつもこちら↓を使用しています。
見どころ10選
ここからは、絶対に見たい必見作品を階ごとに写真付きで紹介していきます。
MoMAの常設展示は５階、４階、２階。有名作品が多くある５階から見ていくのがおすすめです。
３階と６階には期間限定展示があり、時期によって展示内容が異なります。
５階（1880～1940年代）
ゴッホ『星月夜』（ギャラリー501）
MoMAの最も有名な作品、フィンセント・ファン・ゴッホの『星月夜』（The Starry Night）は必見。
ゴッホの作品群（ギャラリー504）
オリーブの林（左）、ジョセフ・ルーランの肖像（右）などゴッホの有名作品が並ぶ。
※写真中央の『アイリス』は、現在メトロポリタン美術館にて展示されています。
セザンヌ『水浴する人物』（ギャラリー501）
ポール・セザンヌの作品群。
中央の『水浴する人物』（The Bather）は、ピカソなど他の芸術家たちに強い影響を与えたと言われており、こちらもMoMAを代表する必見作品。
ルソー『夢』（展示休止中）
1910年に描かれた『夢』（The Dream）は、アンリ・ルソー最後の作品。
ジャングルの植物は、パリの自然史博物館と植物園での観察に基づいて描かれた。
モネ『睡蓮』（ギャラリー515）
クロード・モネの代表連作のひとつ、『睡蓮』（Water Lilies）のひとつ。
非常に大きい絵画で、専用ギャラリーに展示されています。
ピカソ『アビニヨンの娘たち』（ギャラリー502）
パブロ・ピカソの作品は主にギャラリー502と503に展示されています。
写真右は、その中でも非常に有名な『アビニヨンの娘たち』（Les Demoiselles d’Avignon）で、バルセロナの売春婦たちが描かれている。
アンリ・マティス『ダンスⅠ』（ギャラリー506）
色彩画家アンリ・マティスの代表作品『ダンス（Ⅰ）』（Dance (I) ）は、鮮やかな色彩と、詳細をあえて省く描き方に注目。
４階（1940～1970年代）
ウォーホル『キャンベルのスープ缶』（ギャラリー412）
アンディ・ウォーホルの『キャンベルのスープ缶』（Campbell’s Soup Cans）は、アメリカ・ポップアートを代表する作品。
キャンベル・スープ・カンパニーが製造するスープ缶を描いたもの。
ウォーホル『ゴールド・マリリン・モンロー』（ギャラリー412）
同アンディ・ウォーホルによる、金色のキャンバスの中央に描かれたマリリン・モンロー（Gold Marilyn Monroe）
２階（1970年代以降）
現代美術作品が展示されています。映像や音を使った作品も多数。
１階
レフィーク・アナドール『アンスーパーバイズド』
ガーデン・ロビーの大きなスクリーン、Refik Anadol の Unsupervised は、AIで作られた動くアート。
１～６階を全て見るとかなりのボリュームです。ちなみにLL階（地下）はシアターとなっています。
ショップ
ミュージアムショップは１階（最大）、２階、６階。
本や雑貨などのほか、エコバッグや、MoMAロゴ入りのカラフルなニューエラキャップ（写真中央右）が人気。
各画家の画風を現した、HISTORY OF ART のTシャツがとてもかわいい。
レストラン
１階にある“The Modern”は、ミシュラン星獲得のフレンチ・アメリカン。ドレスコードはビジネスカジュアル。MoMAに入館しなくても入ることができます。
２階の“Cafe 2”は、入館者のみ利用可能なイタリアン。カジュアルな雰囲気で、先にレジで注文・支払い→席に案内してもらう形式。子供もOKです（キッズメニュー、ハイチェアあり）
６階の“Terrace Cafe”は、入館者のみ利用可能なカフェ。店内にアートが展示されていておしゃれ。軽食・デザート・アルコールあり。
まとめ
近現代のアートが大変充実しています。
所要時間は、サッと見る場合でも３時間は見積もっておいた方が良いと思います。じっくり見たい方は、半日かかるのではないでしょうか。
全て回るとなかなかの距離です。ベンチがところどころにあり、休めるようになっています。
美術館なので静かですが、普通に話している人はたくさんいるし、うるさくしなければ子供連れでも大丈夫です。展示品は床に置かれているものも多くあるので、歩ける年齢の幼児は触らないよう要注意。
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