ベルリン最大の宮殿であるシャルロッテンブルク宮殿(Schloss Charlottenburg)は、プロイセン王国の初代王妃ゾフィー・シャルロッテのために1695年に建設が始まり、増改築や修復を重ねて現在の姿となりました。宮殿内部ではプロイセン王家の豪華な生活空間やアートコレクションを見学することができます。
この記事では、アクセス、チケットの料金と買い方、そして宮殿・新館・庭園の見どころを写真付きで詳しくご紹介します。
アクセスと基本情報
シャルロッテンブルグ宮殿への行き方
シャルロッテンブルグ宮殿は、ベルリン市内の西部にあります。中心部からは車で約20分です。
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営業時間・休館日
- 火曜日~日曜日:10:00~17:30(4月~10月)、10:00~16:30(11月~3月)※最終入館は閉館30分前
- 月曜日:休館
2025年の特別スケジュール
- 10/15:休館
- 12/24:休館
- 12/25:休館
- 12/31:10:00~14:00
- 翌1/1:11:00~16:30
設備
- トイレ(無料)
- クローク(無料)※スーツケース等の大きな荷物は不可
- ギフトショップ
チケット
入場料金(2025年9月)
庭園のみであれば入場無料ですが、館内を見学するにはチケットが必要です。
2025年9月現在のチケット料金は下表のとおり。
一般 | Reduced(減額) | |
---|---|---|
Single Ticket Old Palace(旧館のみ) | 12 € | 8 € |
Single Ticket New Wing(新館のみ) | 12 € | 8 € |
Charlottenburg+(旧館、新館、パビリオン、霊廟) | 19 € | 14 € |
Charlottenburg+ Family(大人2人と18歳以下の子供4人までのファミリー) | 45 € |
- 学生:Reduced(減額)
- 7歳未満の乳幼児:Free Admission(無料)
- 障がいのある方:最重度=無料、重度=Reduced(減額)
チケットの買い方
公式サイトで買う
公式サイトでは、Charlottenburg+チケットとCharlottenburg+ Familyチケットを購入することができます。
旧館チケット/新館チケットは現地購入のみで、オンライン購入は不可です。
- シャルロッテンブルグ宮殿の公式サイトにアクセス
- “BOOK TICKETS”
- 日付を選ぶ
- 時間を選んで“CONTINUE”
- “COMBINED TICKET”
- 人数を選び“ADD TO SHOPPING CART”
- 内容を確認し“PROCEED TO CHECKOUT”
- メールアドレスを入力
- 支払い方法を”Kreditkarten inkl. Apple/Google Pay”もしくは”PayPal”から選択
- 必要情報を入力し“UPDATE”
- “I’ve read and agree…”のボックスにチエック
- “PLACE ORDER”
- クレジットカード情報を入力して“Pay now”またはApple Pay/Google Payで支払う
- メールでPDFチケットが届く
チケットカウンターで買う
現地のチケットカウンターで当日券を購入することができます。英語が通じます。
早い時間ほど枠が埋まりやすいです。10時台に入りたいなら事前予約推奨。午後は余裕があります。
見どころ
オーディオガイド
見学のお供に便利なオーディオガイドが無料で利用可能です(▶公式サイト)
自分のスマホにアプリをいれて聞く方式で、日本語もあり。
現地で聞く場合は事前のダウンロードとイヤホンの持参を忘れずに。
旧館(Old Wing / Altes Schloss)
旧館の入口は、中央少し右にある小さな扉から。チケットオフィスもこの中にあります。

館内に入るとすぐにクロークがあり、コート、リュックサック、ベビーカーなどを預ける必要があります。
木の美しい廊下を進み
当時の王族たちの生活を彷彿とさせる、バロック様式の部屋や展示品を見学します。





中でも注目は「磁器の間(Porzellankabinett)」
数百点ものアジアの磁器が壁に飾られています。当時のヨーロッパでは、アジアの磁器が非常に珍重されていました。
中庭を臨む美しいホールは、フォトジェニックスポット。
新館(New Wing / Neuer Flügel)
旧館の見学を終えたら、荷物を受け取り、ギフトショップへと進みます。
ここは通り抜けできるようになっており、この先に新館があります。
新館の入口で再びチケットを提示し、ロッカーにリュックサックなどの荷物を預けます。
新館は旧館よりも見どころが少ないですが、「黄金のギャラリー(Goldene Galerie)」は必訪。
1740年に作られたこの大きなホールは、王族・貴族の音楽会や舞踏会に用いられました。
金がふんだんに使われた繊細な装飾、豪華なシャンデリアや鏡に注目です。
パビリオン(New Pavilion / Neuer Pavillon)
このパビリオンは、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム3世のための静養の場として1824-25年に建てられた小さな建物です。
旧館/新館とは異なり、午後のみの開館となっているので注意。
- 4月~10月:13:00~17:00(最終入場16:30)
- 11月~3月:13:00~15:30(最終入場15:00)
庭園
宮殿の背後にある庭園は無料で訪れることができます。
パリのヴェルサイユ宮殿のようにきっちりと整えられているわけではありませんが、左右対称に整備された美しいフランス式庭園で、庭園側から見るシャルロッテンブルグ宮殿は絶好の写真撮影スポット。
庭園の奥には池や小川があり、散策にぴったりです。

※Belvedere(離宮)は現在閉鎖中です。
※Mausoleum(霊廟/王家の墓所)は夏期(4~10月)のみ見学可能で、Charlottenburg+チケットに含まれています。
観光の所要時間
所要時間の目安は2~3時間。
私達は旧館と新館を一通り見学+庭園は宮殿付近のみの見学で合計2時間ほどかかりました。
パビリオンや霊廟を見学する場合や、庭を散策する場合はさらに時間が必要です。
Q&A
Q. 時間がない場合でも見るべき場所は?
A. 様々な居室があり、王家の暮らしを幅広く体感することができる旧館は必見。ホールから庭園も見えます。
Q. 子供連れOK?
A. シャルロッテンブルグ宮殿は子供も入館可能ですが、ベビーカーはクロークに預ける必要があります。
また、走り回ったり展示品に触れてしまったりするお子様は、監視員から注意があります。
Q. おすすめの時間帯は?
朝イチが一番混みますが、混雑しすぎて見学しにくいというレベルではありません。
ゆっくり見たい場合は、午前中にベルリン市内を1~2か所観光→昼過ぎからシャルロッテンブルグ宮殿がおすすめ。
まとめ
シャルロッテンブルグ宮殿は、プロイセン王家の歴史を感じられる観光スポット。
- Charlottenburg+チケットで旧館・新館どちらも見学するのがおすすめ
- 旧館の磁器の間、新館の黄金のギャラリーは必見
- 庭園は無料で見学可能
歴史や美術に興味がある方には特におすすめのスポットです。
ベルリンの観光スポット