ロンドン観光で絶対に外せない名所のひとつがロンドン塔(Tower of London)。数多くの処刑や幽閉の舞台にもなったこの場所は、現在では世界遺産に登録され、多くの観光客を魅了しています。この記事では、実際の画像をまじえながら、見どころやチケット、アクセス、レストラン情報まで詳しく紹介していきます。
ロンドン塔の概要と歴史
ロンドン塔(Tower of London)は11世紀にウィリアム1世により建設された要塞で、王の住居(王宮)でもありました。
しかし13世紀頃からは王族や貴族など高貴な囚人の監獄としても利用されるようになり、多くの処刑も行われました。
- エドワード5世と弟リチャード王子
- アン・ブーリン(ヘンリー8世の第2王妃)
- キャサリン・ハワード(ヘンリー8世の第5王妃)
19世紀になるとその歴史的価値から観光地として利用されるようになり、1988年には世界遺産に登録されました。
アクセスと基本情報
アクセスと行き方
ロンドン塔は、テムズ川北岸、ロンドン東側のTower Hamlets(タワーハムレッツ)というエリアにあります。
最寄りのTower Hill(タワー・ヒル)駅から徒歩3分。サークル・ライン(Circle Line)、ディストリクト・ライン(District Line)の2路線が通っています。
バスは15, 42, 78, 100, 343, RV1などが周辺を通ります。
入口
観光客の入口は西側のミドル・タワー(Middle Tower)です。
こちらのマップ↓の青いピンの位置です。
タワー・ヒル駅からの道の途中にチケット売り場があるので、現地購入の場合はまず寄りましょう。
営業時間・休館日
夏期
- 火~土:9:00~17:30(最終入場15:30)
- 日・月:10:00~17:30(最終入場15:30)
冬期
- 火~土:9:00~16:30(最終入場15:00)
- 日・月:10:00~16:30(最終入場15:00)
注意:12/24, 12/25, 12/26, 1/1は休館となります。
また、イベントやメンテナンスで休館になったり、営業時間が変更となったりする可能性があるので、公式サイトで事前にスケジュールを確認することをおすすめします。
チケット・料金・予約方法
料金(2025年6月)
料金(£) | |
---|---|
一般(18~64歳) | 35.80 |
学生(18歳~)※要学生証 | 28.50 |
子供(5~17歳) | 17.90 |
乳幼児(0~4歳) | 無料(チケット不要) |
シニア(65歳~) | 28.50 |
予約・購入方法
チケットは現地のチケットカウンターで当日券を買うこともできますが、売り切れることもあるのでオンラインでの事前購入が断然おすすめです。
- 公式サイトの“Buy Tower tickets”を押す
- “Tower of London”の“Buy tickets”を押す
- ±で人数を選ぶ
- 日時を選ぶ
- “CONFIRM SELECTION”を押す
- “Continue to checkout”を押す
- 寄付の有無を選ぶ(Yes,…またはNo,…)
- ガイドブックやオーディオガイド(日本語あり)を購入するなら追加
- “Continue to checkout”を押す
- 個人情報を入力
- “I have read and continue…”のボックスにチェックを入れる
- “Continue to payment”を押す
- 支払い情報を入力
- 届いたメールの“Download your tickets now”ボタンからeチケットを入手
場内マップ
最新の場内マップは、公式サイト>Visit>Facilitiesより、“Download the Tower of London visitor map”をクリックすると、PDF形式で見ることができます。
また、現地でもスマホ等でQRコードを読み取って同様のマップを見ることができます。
オーディオガイド
オーディオガイド(有料)のカウンターは、入口を入ってすぐ右手側の建物内にあります。
予約した方はここでピックアップ。予約時に申し込まなかった場合でも、当日お金を払って借りることもできます。
オーディオガイドは充実の内容で、日本語にも対応しています。
見どころ
反逆者の門(Traitor’s Gate)
まず見えてくるのは、テムズ川に面する「反逆者の門」。囚人たちはテムズ川を通り、この水門からロンドン塔に連行されました。
バトルメント(Battlements)
反逆者の門のすぐ横にある階段を上ると、ロンドン塔を囲むように建つ城壁=バトルメント(Battlements)を見学できます。
中世の王族の暮らしについての展示や、囚人たちの落書きを見ることができるほか、
城壁の上は絶景スポット。とくに南側の城壁は、タワーブリッジとテムズ川の美しい景色を楽しむことができます。

クラウン・ジュエル(Crown Jewels)
クラウン・ジュエル(Crown Jewels)はロンドン塔で最も人気のある展示のひとつで、イギリス王室が実際に使用している豪華な王冠、宝珠、剣などが展示されています。館内は撮影禁止となっています。

特に必見のジュエル
- インペリアル・ステート・クラウン(Imperial State Crown):女王エリザベス2世が戴冠式で着用した王冠。2,868個のダイヤモンドのほか、サファイア、エメラルド、ルビー、真珠がふんだんにあしらわれている。
- 王笏(Sovereign’s Sceptre with Cross):戴冠式で使用される王剣。世界最大532.2カラットのダイヤモンドに注目。
- コヒ・ヌール(Koh-i-Noor):東インド会社からヴィクトリア女王へと渡った巨大なダイヤモンド。
ホワイト・タワー(White Tower)
1078年にウィリアム1世によって最初に築かれた、ロンドン塔の中心にある建物。白い石灰岩で造られていることから名づけられました。
現在は武具博物館として整備されており、イギリス各時代の甲冑や武器が多数展示されています。
アン・ブーリンの処刑場跡
ロンドン塔の中庭には、ヘンリー8世の2番目の妻アン・ブーリンが斬首された場所があります。

ヨーマン・ウォーダーズ (The Yeomen Warders)
ロンドン塔の衛兵たちヨーマン・ウォーダーズ (The Yeomen Warders)はビーフィーター (Beefeater)の愛称で知られ、ガイドとしても活躍しています。

ヨーマン・ウォーダーズによるガイドツアーがあり、ロンドン塔の歴史や逸話について楽しく学ぶことができます(英語のみ・予約不可)
ツアーは入口そばの堀のあたりから始まり、次回のツアー開始時間が入口のボードに掲示されています。
ツアーのスケジュール
最初のツアー | 開催間隔 | 最終ツアー | |
---|---|---|---|
火~土曜日 | 10:00 | 45分ごと | 15:15 |
日・月曜日 | 10:45 | 45分ごと | 15:15 |
カラス(Ravens)
17世紀、占い師が「塔に住む6羽のワタリガラスがいなくなったとき、王国は滅びる」と予言したことから、ロンドン塔では常に6羽以上のカラスが飼育されています。
カラスにはそれぞれ名前があり、専門の飼育係(レイヴン・マスター)によって大切に世話されています。
カフェ・レストラン
敷地内の東側、出口とホワイトタワーの間あたりにあるNew Armouries Caféでは、フィッシュ&チップスやパスタなどの温かい食事、スープ、サンドイッチ、サラダバー、パン、ケーキなどが提供されています。

温かい食事はカウンターで注文、サラダやパンなどはセルフサービス形式となっています。

カジュアルな雰囲気で座席数も多く、良かったです。

まとめ
血塗られた歴史で有名なロンドン塔は、中世のロンドンを肌で感じられる場所。クラウン・ジュエルや城壁からの絶景など、楽しい見どころもたくさんあります。
所要時間は3時間程度です。
ロンドン塔周辺の観光スポット
- タワー・ブリッジ
- ザ・シャード
- レドンホール・マーケット