ロンドン自然史博物館(Natural History Museum)は、1881年に開館した英国を代表する博物館のひとつで、自然史に関する8,000万点以上のコレクションを誇ります。ロマネスク様式を基調とした、まるで大聖堂のような建築にも注目です。
アクセス(行き方)
住所:Cromwell Rd, South Kensington, London SW7 5BD
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チケット
入場料金
常設展のチケットは基本的に無料です。
一部の期間限定展示やイベントは有料・要予約となっています。
いつまでに予約するべき?
常設展の場合、予約はしなくても入館できますが、
- 午前中
- 土日祝
- 長期休暇(夏休みなど)
は混みあうので、予約がおすすめです。特に朝イチ10時の枠は大人気のため、早めの確保を。
平日夕方の時間帯であれば、予約なしでも待ち時間ほぼなく入館することができます。
| 午前中 | 昼過ぎ | 夕方 | |
|---|---|---|---|
| 平日 | 3週間前 | 1週間前 | 予約不要 |
| 土日祝・長期休暇 | 1ヶ月半前 | 2週間前 | 1週間前 |
予約方法(公式サイト)
- 公式サイト にアクセス
- “Get your free ticket”を押す
- “South Kensington, London”の“Get your free ticket”を押す
- 人数を選ぶ
- 日付を選ぶ
- 時刻を選び、スクロールして “Continue to checkout”
- “With donation”(寄付あり)か”Without donation”(寄付なし)のタブを選び、年齢/寄付金額ごとの人数を選択
- “Continue to checkout”
- 期間限定展示やイベントのチケットを
・購入する場合→“Buy exhibition tickets”を選択し、⑥~⑧を繰り返す
・購入しない場合→“Continue to checkout” - ガイドブックを購入する場合は冊数を選択
- “Continue to checkout”
- 内容と金額を確認し“Continue to checkout”
- 連絡先を入力し “I accept and agree…” のボックスにチェックを入れる
- 無料の場合は“Confirm order”、 有料の場合は“Proceed to payment”
- (有料の場合)決済手段を選択
・Apple Pay
・Google Pay
・Pay another way(クレカ) →カード情報を入力し“Submit” - メールでチケットが届く
館内マップ
G階(地上階=日本でいう1階)、1階(日本でいう2階)、2階(日本でいう3階)、LG階(地下1階)の4階建てとなっており、館内は展示内容別にオレンジ・青・緑・赤の4ゾーンに分かれています。
紙の見学用マップはホールに置かれており、自分でお金(£2)を入れて取るスタイル。
館内の壁にもマップのパネルが掲示されているほか、公式サイトの”Visit”ページ で”Get the South Kensington Museum map”をクリックすればPDFのマップを見ることができます。
見どころ7選と展示場所
自然史博物館には何百もの展示がありますが、その中でも絶対に見ておきたい必見展示を厳選しました。
ヒンツェ・ホール(G階)

ヒンツェ・ホール(Hintze Hall)はメインエントランスを入ってすぐのホールで、天井につり下がっている25mのシロナガスクジラの骨格標本は自然史博物館の象徴ともいえる存在。
ロマネスク様式の部屋に浮かぶダイナミックな標本が写真映えすることから、Instagramでも飛びぬけて投稿数が多いスポットです。
恐竜ギャラリー(青ゾーン・G階)

ヒンツェ・ホールを左に曲がってすぐの所にある恐竜ギャラリー(Dinosaurs Gallery)は、自然史博物館の中でも圧倒的な人気を誇るエリア。
動くティラノサウルスのロボットや、トリケラトプス、ステゴサウルスなどの恐竜の骨格が展示されています。
哺乳類ギャラリー(青ゾーン・G階)

哺乳類ギャラリー(Mammals Gallery)は、ホッキョクグマからネズミまでたくさんの種類の哺乳類の標本や化石が展示されています。
中央のホールでは巨大なクジラやゾウなど実物大の模型・骨格を見ることができ、迫力満点です。
ガイ・ザ・ゴリラ(緑ゾーン・1階)

ガイ・ザ・ゴリラ(Guy the Gorilla)はロンドン動物園(London Zoo)で飼育されていたオスの名物ゴリラで、テレビにも頻繁に登場するなど当時大人気を博していました。1978年に死亡した後、剥製となって1982年~自然史博物館に展示されています。
展示場所は、緑ゾーン1階のトレジャーズ・ギャラリー(Treasures Gallery)です。
ジャイアント・セコイア(緑ゾーン・2階)

ジャイアント・セコイア(The giant sequoia)は、地球上で最も巨大な生物のひとつです。
この切り株はカリフォルニアで伐採され、1893年にロンドン自然史博物館に収蔵されました。伐採時の樹齢はなんと約1300年でした。
アース・ホール(赤ゾーン・G階)

アース・ホール(Earth Hall)にある巨大エスカレーターは、まるで地球の内部に入っていくかのようなダイナミックなデザインが大人気。
長いエスカレーターを上がって、火山や宝石など地球に関する展示がならぶ赤ゾーンへ。
地震シミュレーター(赤ゾーン・2階)

火山・地震コーナーにある地震シミュレーター(Earthquake Simulator)は、1999年の阪神・淡路大震災を再現した体験型展示。
店内風のセットがあり棚や商品が揺れるのがリアルで、臨場感があります。
レストラン・カフェ
ロンドン自然史博物館には、豊富なレストラン・カフェのオプションがあります。
- T. rex Restaurant(緑ゾーン・G階):バーガー、ピザなど。恐竜テーマで子供に人気。
- Central Cafe(ヒンツェホール・G階):サンドイッチ、パン、ケーキなど軽食中心のカフェ。
- Earth Hall Cafe(赤ゾーン・G階):デリから暖かい食事までそろうカフェ・レストラン。
- Anning Rooms(緑ゾーン・2階):会員専用レストラン。予約制のアフタヌーンティーも。
- Shake Bar(オレンジゾーン・G階):シェイク、コーヒー、紅茶などを提供するカフェ。
- Garden Kitchen(庭園):食事やワインを楽しめるレストラン。

また、緑ゾーン・LG階にはピクニックエリア(Picnic Area)があり、自由に持ち込みの食事を食べることができます。
※平日11時~14時は学校の社会科見学専用となっており、一般客は利用不可。

ミュージアムショップ

ミュージアムショップは何箇所かありますが、一番大きい規模のショップはG階、ヒンツェ・ホールの右隣にあります。
ぬいぐるみ、キーホルダー、Tシャツ、文房具などさまざまな雑貨がそろっており、自然史博物館やロンドンにまつわるお土産を買うことができます。
所要時間
一日中いても飽きないほどの膨大な量の展示があり、じっくり見る場合は半日以上かかります。
ざっと全て見て回るには3~4時間、必見展示のみに絞れば1~2時間ほどです。
FAQ
営業時間・休館日は?
ロンドン自然史博物館の開館時間は10:00–17:50(最終入場は17:30)です。
休館日は12月24日~12月26日となっています。
混雑状況は?
長期休み期間や土日祝日は混雑していますが、混みすぎていて展示が満足に見られないというほどではありません。
荷物を預けられる場所はある?
クローク(Cloakroom)がメインエントランスと東エントランスにあり、有料(£3~6)で荷物やコートを預けることができます。
メインエントランスのクロークは大きなバッグやスーツケース専用となっています。小物は東エントランスのクロークに預けましょう。
ただし、スペースに限りがあるため、旅行用の大きなスーツケースの持参は推奨されていません。
ベビーカーや車椅子でも見学できる?
自然史博物館はバリアフリーとなっており、ベビーカーや車椅子でも快適に見て回ることができます。
子供連れでもOK?
はい。自然史博物館は年齢・性別を問わず楽しめる構成となっています。
子供連れの来訪者も多く、おむつ替え台や授乳室などの設備も整っているので、小さい子供がいても快適に見学できます。
ロンドンの博物館・美術館をもっと見る
自然史博物館は無料とは思えないクオリティとスケールを誇る世界屈指の博物館ですが、ロンドンには世界的に有名な博物館や美術館がまだまだあります。この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
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