ロンドンのアイコン的存在、赤いダブルデッカーバス。観光に訪れたらぜひ乗ってみたいですよね。本記事では、ロンドン在住の筆者が、運賃の支払い方法からバスの具体的な乗り方まで、画像付きで徹底解説していきます。
バスの種類
ロンドンのバスは主に二種類があります。
一つは観光客に人気の二階建て(ダブルデッカー)バス、もう一つは一階建ての通常バスです。どちらのバスが運行するかはルートによって決まっています。
運賃と支払い方法
運賃
ロンドンのバスの乗車料金は一律1回1.75ポンドです。
また、10歳以下の子供は無料で乗車することができます。
Hopper fare(乗り換え無料)
最初に検札した時刻から1時間以内に他のバスに乗り換え→再び検札した場合は、Hopper fareという制度が自動的に適用され、乗換分の料金はかかりません。
Daily Cap(一日の運賃上限)
1日の運賃合計の上限(=Daily Cap)があり、大人の場合は5.25ポンドが最大です。
支払い方法
ロンドンのバスを利用するには、コンタクトレス決済またはオイスターカードが必要です。現金は不可となっているのでご注意ください。
コンタクトレス決済(おすすめ)
タッチ決済対応のクレジットカードまたはデビットカードを決済端末にタッチするだけで、自動的に運賃が引き落とされます。
もちろん日本のカードでもOK。事前の手続きも不要で簡単です。
オイスターカード
プリペイド式の交通カードで、地下鉄駅の自動券売機などで簡単に購入・チャージできます。日本でいうSuicaのような存在。
バスの乗り方
ロンドンのバスの乗り方を1つずつ丁寧に解説していきます。
ルートを調べる
ルートはロンドン交通局の公式アプリ”TfL Go”で調べるのがおすすめです。App Store や Google Play Store から事前にダウンロードしておくと良いでしょう。
TfL Goの使い方
- アプリを起動して Where to? をタップ。
- From(どこから)と Where to?(どこまで)を入力。
※Fromの初期値はCurrent Location(現在地)となっています。タップすれば任意の場所に変更可能です。 - 右上のオプションマークをタップすると、Step-free mode(階段を使わずに移動できるルート)をオンにしたり、使用する交通機関(バスのみ/地下鉄のみ等)を選択したりできます。
- Leaving now をタップすると、時刻を設定できます。Now(今すぐ)/ Leave(出発時刻)/ Arrive(到着時刻)から選択します。
- 表示された中から好きなルートをタップすると、詳細が表示されます。
- ルート詳細画面のWalk 〇minをタップすると地図が表示されます。
- バス停の名前の下に、Stop 〇〇とあるのが、停留所記号です。停留所を探す際の目印になります。
- Live buses at this stopをタップすると、バスがあと何分で来るかがわかります。
バス停の探し方
実際にバス停を探す際には、赤い円形の標識が目印です。
上部には白い文字で停留所記号が書かれています。これは、同じバス停でも複数の停留所がある場合に見分けるための記号です。
また、標識には看板がついており、バス停名や路線番号が記載されています。
バスの止め方
ロンドンのバスは全てのバス停に必ず停車するわけではなく、運転手が気づかない場合や、降車客がいない場合などは、そのまま通過されてしまうことがあります。
乗りたいバスが来たら、手を体の横に垂直に出して少し振るようにすると乗車の意思が伝わります。
料金の支払い
バスは前の入口から乗ります。
運転手席の横に黄色いカードリーダーがあるので、オイスターカードやクレジットカードをタッチして運賃を支払います。
バスから降りる
次に止まるバス停の名前は、車内の電光掲示板に表示されています。
目的地のバス停が近づいたら、車内の「STOP」ボタンを押します。
降車時には、中央のドアから出るのが通常です。カードを再度タッチする必要はありません。
ロンドンバスのFAQ
ロンドンのバスはよく遅れる?
交通渋滞などでバスが時間通りに来ないことはよくあります。
また、工事などのためルートが変更されていたり、ストライキでバスの運行自体が無くなってしまうこともあります。
バスの混雑状況
昼間はあまり混みあうことはありませんが、通勤の時間帯(朝8~9時、夕方5~7時)は混雑しやすいです。
特に地下鉄の運行がストップしている際は、さらに混雑が発生しやすくなっています。
ベビーカーは畳まずに乗れる?
ロンドンのバスには、一階中央部に2台分の車椅子・ベビーカー用のスペースがあります。
通常、乗客は前からバスに乗りますが、車内の通路が狭いので、車椅子やベビーカーの場合は中央のドアから乗っても大丈夫。“Can we get on from the back door?”と聞けば開けてくれるはずです。
ただし、車椅子の方が乗車する場合や、既にベビーカーが2台以上乗っている場合は、乗車を断られる場合もあります。
まとめ
日本のバスとは少し異なる点もありますが、使いこなせればロンドンのバスはとても便利で快適です。
赤いダブルデッカーでロンドンの街並みを堪能しながら、素敵な旅行をお楽しみください!