大英博物館(The British Museum)は、ロンドン観光の定番であり、世界的に有名な博物館です。800万点を超える貴重な歴史遺産を所蔵しており、無料で見学できます。この記事では、大英博物館を初めて訪れる方向けに、わかりやすく詳細にガイドしていきます。
- アクセス、入口の場所
- チケットの予約方法
- 館内マップ
- 必見作品12選とその展示場所
- モデルルート
- レストラン・ショップ情報
- 混雑状況・所要時間
- 1 アクセスと基本情報
- 2 チケットと料金
- 3 館内マップ
- 4 見どころ・必見展示12選
- 4.1 ロゼッタ・ストーン(Rosetta Stone)
- 4.2 ラムセス2世像(Statue of Ramesses II)
- 4.3 パルテノン神殿の彫刻群(Parthenon Sculptures)
- 4.4 ホア・ハカナナイア像(Ancestral figure Hoa Hakananai’a)
- 4.5 イフェの頭像(Brass head of the king of Ife)
- 4.6 双頭の蛇のモザイク(Aztec turquoise mosaic serpent)
- 4.7 ターラ菩薩像(Gilded bronze figure of Tara)
- 4.8 デイヴィッドの瓶(The David Vases)
- 4.9 女神官ヘヌトメヒトの棺(The gilded inner coffin of Henutmehyt)
- 4.10 ウルのスタンダード(The Standard of Ur)
- 4.11 オクサス遺宝(Oxus treasure)
- 4.12 ルイス島のチェス駒(Queen from the Lewis Chessmen)
- 5 モデルルート
- 6 レストラン
- 7 ショップ
- 8 混雑と所要時間
- 9 ロンドンの博物館・美術館をもっと見る
- 10 もっとロンドンを楽しむために
アクセスと基本情報
大英博物館へのアクセス
大英博物館は、ロンドン中心部、テムズ川の北側にあります。
最寄駅はいくつかあり、公共交通機関で簡単にアクセス可能です。
- Tottenham Court Road 駅(エリザベスライン、セントラルライン、ノーザンライン)から徒歩5分
- Holborn 駅(ピカデリーライン、セントラルライン)から徒歩7分
- Russell Square 駅(ピカデリーライン)から徒歩7分
- Goodge Street 駅(ノーザンライン)から徒歩8分
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入口
大英博物館の正面入口は、Great Russell Street(グレート・ラッスル・ストリート)側にあります。(マップの赤いピン)
また、Montague Place(モンタギュー・プレイス)側にも裏口があります。(マップの青いピン)


開館時間・休館日
- 開館時間:10:00~17:00(金曜日は~20:30)
※最終入場は閉館15分前 - 休館日:12月24〜26日
チケットと料金
大英博物館は無料で楽しめるロンドン屈指の観光名所ですが、事前の予約が必要です。以下に詳しく解説します。
入館料
大英博物館の入館料は無料です。
しかし、入場時間は予約制となっているため予約は必要となります。
いつまでに予約するべき?
午前中(特に10時台)の枠は非常に人気があります。
午後遅めの時間ならギリギリでも予約可能なことが多いです。
時間 | 予約目安時期 |
---|---|
朝イチ | 1ヶ月半前までに |
午前中~昼 | 1ヶ月前までに |
午後 | 数日前までに |
予約方法
オンラインで簡単に事前予約できます。
- 公式サイトの“Plan your visit”を押す
- “Book now”を押す
- 行きたい日付の“General Admission”を押す
- 時間を選ぶ
- Quantityで人数を選んで“Book now”
- オーディオガイド等のオプションを追加する場合は”Add to basket”→数を選ぶ→”Add to basket”→”Close”
- “Continue to basket”を押す
- “Checkout”を押す
- “Continue as a guest”を押す
- 個人情報を入力する
- 「私はロボットではありません」にチェックを入れ“Continue to checkout”
- “I have read the terms and…”のボックスにチェックを入れる
- 有料オプションの支払いがある場合はクレジットカード情報を入力
- “Buy now”を押す
- メールでチケットが届く
館内マップ
公式サイト>Visit>Museum mapより、デジタルマップを見ることができます。
“View Museum map”をクリックすると、PDF形式でのダウンロードが可能です。スマホやタブレットに保存したり、印刷しておくと便利。
紙のマップは有料(£2)です。入口付近のカウンターで購入できます。


また、公式ガイドブックにもマップがついているので、ガイドブックを買う予定の人は見学の最初に買っておくと良いでしょう。


見どころ・必見展示12選
大英博物館には、世界中から集められた貴重な展示物がそろっています。
なかでも必見の展示物は公式のObject trailsにまとめられており、時間が限られている際には便利。
さらに、その中でも最重要の12展示について、概要と展示位置をまとめたので、見学の参考にしてみてください。
ロゼッタ・ストーン(Rosetta Stone)

展示室:4(古代エジプト)
紀元前196年に刻まれた石碑で、ヒエログリフ、デモティック、ギリシャ文字の3言語で同じ内容が書かれている。
ロゼッタ・ストーンの解読がされたことにより、古代エジプト語で書かれたその他の歴史的遺物の解読も可能となり、当時の文化や歴史が明らかになった。
ラムセス2世像(Statue of Ramesses II)
展示室:4(古代エジプト)
ロゼッタ・ストーンと同じ部屋にある、大英博物館で最大の古代エジプト時代の像。
紀元前1250年頃に作られ、エジプト第19王朝のファラオであるラムセス2世を象っている。
パルテノン神殿の彫刻群(Parthenon Sculptures)
展示室:18(古代ギリシャとローマ)
紀元前447年から432年にかけて制作された、ギリシャのパルテノン神殿を装飾していた大理石彫刻。
イギリスの大使であったエルギン卿により、アテネからイギリスに運ばれた。
ホア・ハカナナイア像(Ancestral figure Hoa Hakananai’a)
展示室:24(テーマによる展示)
モアイで有名なイースター島の、玄武岩でできた石像。もともとは赤や白で彩色されており、目にはサンゴや石がはめこまれていた。背面には彫刻がある。
イフェの頭像(Brass head of the king of Ife)
展示室:25(アフリカ)
1300~1400年、ナイジェリアの真鍮製の像。写実的で細かな技術に注目。王の葬式で使用されていたと推察されている。
双頭の蛇のモザイク(Aztec turquoise mosaic serpent)
展示室:27(南北アメリカ)
トルコ石と貝殻で作られた双頭の蛇。アステカ帝国の儀式や行事で使われていたと考えられている。
ターラ菩薩像(Gilded bronze figure of Tara)
展示室:33(アジア)
スリランカで発見された青銅の像。大乗仏教が当時(700~750年頃)のインド北部だけでなく、スリランカにも広まっていたことの証拠。
デイヴィッドの瓶(The David Vases)
展示室:95(アジア)
元王朝時代(1351年)の中国で作られた瓶。西洋で最も有名な磁器製の瓶で、東西交流の象徴ともされる。
女神官ヘヌトメヒトの棺(The gilded inner coffin of Henutmehyt)
展示室:63(古代エジプト)
金箔が施され、美しい装飾が特徴の棺とミイラ。
ウルのスタンダード(The Standard of Ur)
展示室:56(中東)
古代メソポタミア、ウルの王墓で発見された箱。両側面には戦いと平和の情景が描かれている。用途は不明。
オクサス遺宝(Oxus treasure)

展示室:52(アジア)
タジキスタンで見つかった、アケメネス朝ペルシア帝国(紀元前500~331年)の財宝。腕輪にグリフィンの頭が付いている。
ルイス島のチェス駒(Queen from the Lewis Chessmen)
展示室:40(ヨーロッパ)
12世紀頃に製作されたと見られるチェスの駒。スコットランドのルイス島で発見された。現代のチェスの駒とは異なる表情に注目。
モデルルート
- 4(ロゼッタ・ストーン)
- 同じ部屋の、4(ラムセス2世像)
- 18(パルテノン神殿の彫刻群)
- 24(ホア・ハカナナイア像)
- -2階に下がり、25(イフェの頭像)
- 0階に戻り、27(双頭の蛇のモザイク)
- 33(ターラ菩薩像)
- 95(デイヴィッドの瓶)
- 63(神官ヘヌトメヒトの棺)
- 56(ウルのスタンダード)
- 52(オクサス遺宝)
- 40(ルイス島のチェス駒)
このルートなら効率的に必見作品を見て回ることができます。
レストラン
館内にはレストランやカフェがあります。
- Great Court Restaurant(3階):上質なレストラン。予約推奨。
- Pizzeria(0階):ピザ
- Court Cafés(0階):サンドイッチなどの軽食や飲み物
- Coffee Lounge(3階):サラダ、ケーキ、飲み物など


ショップ
0階のグレート・コートには公式ミュージアムショップがあります。
展示品やロンドンに関連した雑貨、お土産に便利な可愛い箱のお菓子など、種類も豊富です。
ロゼッタストーングッズも。
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混雑と所要時間
大英博物館の混雑状況
入場待ち時間が長いので、時間に余裕をもって到着しておくのがおすすめです。特に週末や長期休暇時期の午前中は、列が長くなります。
内部は広いので、人がたくさん訪れている土日でも快適に見て回ることができます。
大英博物館の見学所要時間
必見作品を鑑賞しつつ全体的に軽く回る場合、3時間が目安です。
上記の必見作品のみサッと見る(他の展示・部屋は全スルー)なら、1時間半ほどでも見学は可能。
歴史好きでじっくりと展示を見たい方なら、1日いても見きれないほどの展示物があります。
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