アメリカを電車で移動!アムトラックの路線・予約・乗車ガイド

アメリカ国内を移動する際、飛行機や車以外の選択肢として注目されているのがアメリカ国内の旅客鉄道 Amtrak(アムトラック)です。このブログでは、実際にアムトラックに乗車した私が、アムトラックの路線図、予約方法乗り方、そしてAcela(アセラ)の車内設備まで詳しく紹介していきます。

アムトラックとは?

アムトラックはアメリカ国内の旅客鉄道サービスを提供しており、アメリカ全土を網羅する広大な路線を持っています。また、バンクーバー、トロント、モントリオール等、カナダの主要都市にも運行しています。

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アムトラックは日本でいうJRのような存在。

アムトラックにはさまざまな車両があります。東海岸(ボストン~ニューヨーク~ワシントンD.C.)を走る Acela(アセラ)は、最大時速240kmで走行します。西海岸には高速列車は通っていませんが、絶景が楽しめる Coast Starlight(コースト・スターライト)が人気です。

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アセラは新幹線のような感じですね。

アムトラックの路線図

アムトラックの路線を調べるには、公式ウェブサイトamtrak.com)が非常に便利です。

路線図は、メニューの”Plan” > “Explore All Routes” > “AMTRAK NATIONAL ROUTE MAP” からPDFでダウンロードすることができます。

また、Travel Planning Mapでは、拡大して詳しい地図を見たり、地図上でルートの検索をすることもできます。

チケットの買い方

オンラインでの予約

アムトラックのチケットは、オンラインでの予約が最も簡単で便利です。1ステップずつ解説していきます。

ステップ1:公式サイトまたはアプリを開く

まずは、アムトラックの公式ウェブサイトamtrak.com)にアクセスするか、スマートフォンにAmtrakアプリをインストールします。アプリはApp StoreやGoogle Playで無料でダウンロードできます。

ステップ2:検索フォームに入力する

サイトやアプリを開いたら、まず、トップページのプルダウンメニューから、Round Trip(往復)One Way(片道)を選択します。

検索フォームに出発駅(From)到着駅(To)を入力します。

例えば、ニューヨークからワシントンD.C.へ向かう場合は、

  • From: New York, NY – Moynihan Train Hall at Penn Sta. (NYP)
  • To: Washington DC – Union Station (WAS)

となります。

次に、Depart Date(出発日)と、往復の場合はReturn Date(帰りの日)も選択します。

最後に、乗車人数を選びます。Adult(16歳以上)Senior(65歳以上)、Youth(13~15歳)、Child(2~12歳)、Infant(2歳未満)の人数を指定し、”FIND TRAINS”をクリック。

ステップ3:列車を選ぶ

入力した情報に基づいて、利用可能な列車が表示されます。

アムトラックの料金と座席の種類
左から、運行車両、出発時間、所要時間、到着時間、席種

席種はCoach(普通客車)、Business(ビジネスクラス)、First(ファーストクラス)、Private Rooms(個室)があり、車両や時間帯によって、料金は異なります。

なお、AcelaにはCoachやPrivate Roomsは無く、BusinessもしくはFirstの二択となります。

列車とクラスを選んだら、“ADD TO CART”→”CONTINUE”で先に進みます。

運賃種別の選択が必要な場合もある

ステップ4:乗客情報を入力

名前、電話番号、メールアドレス、生年月日などを入力して”CONTINUE”

日本の国番号は81です。電話番号は最初の0を抜いて入力してください。(080~の場合は80~と入力)

ステップ5:座席を選ぶ

座席指定が可能な場合、座席選択画面に進みます。なお、Acelaは全席指定となっています。

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会話・通話をしたい場合はQuiet Car(後述)を選ばないよう気を付けて!

ステップ6:支払い

支払い方法は、クレジットカード(American Express, Discover®, Mastercard®, VISA, Universal Air Travel Plan, Diners Club, JCB,  China Union Pay)やスマホ決済(Apple Pay®, Google Pay™)などが選択可能です。

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もちろん日本のクレジットカードでも大丈夫です。

ステップ7:Eチケットを受け取る

購入が完了すると確認メールが届きます。このメールには、QRコードつきのE-ticket(Eチケット)がPDFで添付されています。大切に保管しておきましょう。

Amtrakには改札がありませんが、乗車中に車掌さんによる検札があるので、チケットを当日提示できるようにしておく必要があります。

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スマホ画面のPDFか印刷した紙を見せればOK。

窓口と券売機での購入

オンライン予約以外にも、アムトラックの駅の窓口や券売機で直接チケットを購入することもできます。券売機はタッチスクリーンを操作して自分のペースでチケットを購入でき、英語に自信がなくても簡単です。

乗車~出発までの流れ

当日の遅れや運休などのリアルタイム情報は、公式ウェブサイトamtrak.com)の”TRAIN STATUS“から確認できるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

駅には、出発時刻の30分前までの到着が推奨されています。

荷物を預ける場合は、出発時間の60分前までに駅に到着し、45分前までにBaggage Check-inで荷物を預け入れする必要があります(※一部の駅や列車のみのサービス。詳細は公式サイト参照)

モイニハ・トレイン・ホールのアムトラックオフィス

駅に着いたら、電光掲示板でTrack(ホーム)番号を確認します。現在のStatus(遅延など)も表示されています。

アムトラックが何番線から出発するか確認できる電光掲示板

Track番号は、かなり直前にならないと表示されないこともあるので注意。

ホームにも電光掲示板があり、行き先が書かれています。号車の番号は列車の側面、ドアの横に書いてあります。

アムトラックのプラットフォーム

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ほぼ日本の新幹線と同じ感覚で乗ることができます。

ちなみに、ニューヨーク市でAmtrakがとまるのは、“Pennsylvania Station”(ペンシルベニア駅。略称:PENN Sta.)“Moynihan Train Hall”(モイニハン トレイン ホール)。2021年にオープンしたばかりのホールは、ガラス張りの美しい天井が話題。マンハッタンの中心部にあり、地下鉄やバスでアクセス可能でとても便利です。バリアフリーとなっており、車椅子やベビーカーでの旅行でも安心です。

モイニハ・トレイン・ホール内部

Acela 車内の設備

座席

Acelaはファーストクラスとビジネスクラスのみの設定となっています。

ビジネスクラスの座席は、“窓|2席|通路|2席|窓”の並び。

日本の新幹線のような2人席のほかに、前向きと後向きで向かい合わせのボックス席もあります。

アムトラック「アセラ・エクスプレス」のビジネスクラス、ボックス席

中央のテーブルはパタンと開いて広げることができ、食事や仕事に便利。

アセラ・エクスプレスの座席テーブル

中には、静かに過ごしたい方向けの”Quiet Car”という車両もあり、私語や通話は禁止です。

アムトラックのQuiet Car
天井に青い表示があるのが Quiet Car
通話・会話をする方は、予約時にQuiet Carを選択しないよう注意。

座席下にはコンセントがあり

アムトラック「アセラ・エクスプレス」の座席コンセント

WiFiも無料で使えます。

アムトラック「アセラ・エクスプレス」の無料WiFi

日本の新幹線同様、客室とデッキの間にはドアがあり、電光掲示板にいろいろな情報が表示されています。

アムトラック「アセラ・エクスプレス」の車内

荷物

荷物置き場は、各車両にあります。

アムトラック「アセラ・エクスプレス」の荷物置き場

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スペースが限られているので、争奪戦です。

座席の上にも荷物スペースはあります。

また、小さな荷物ならボックス席の背中側にも入ります。

アセラのボックス席のあいだにベビーカーを置いた様子

トイレ

トイレは車両間にあり、無料で利用することができます。

アムトラック「アセラ・エクスプレス」のトイレ

窓はすりガラスなので、外から見られる心配もありません。

子連れinfo

バリアフリートイレには、オムツ替え台もありました。

アムトラック「アセラ・エクスプレス」のオムツ替え台

食事と飲み物

持参した食事を席で食べてもOKですが、Acelaには食堂車があり、シンプルな卵料理やサンドイッチ等の食事や、ドリンク(お酒もあり)を楽しむことができます。また、ファーストクラスではアテンダントによる軽食やドリンクのサービスがあります。

Amtrakの一部の長距離列車ではレストランのような食堂車もありますが、Acelaの食堂車はカウンターが数席と、簡素なテーブルが2~3卓で簡素な感じ。ちなみに無料の水があります。

アムトラックの無料の飲料水

まとめ

アムトラックでの旅行は、飛行機と比べて移動の負担が少なく、非常におすすめ。

おすすめポイント

  • 駅は中心部にあることが多い
  • 預け荷物無しなら30分前に駅に着けばOK
  • チェックインや保安検査など面倒な手続きがない
  • 無料WiFi

ニューヨークからなら、ワシントンやボストンまで2~3時間で行くことができます。

寝台車でもっと遠い都市に行ってみるのも楽しそうですよね。

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